20230817 サルスベリの花が咲いています

樹木のこと

サルも木から落ちるからサルスベリ

本日話題としたいのが、サルスベリ [ 猿滑 ]、別名、ヒャクジツコウ [ 百日紅 ]です。ちょうど花も咲いているので、取り上げたいと思います。猿も足や手を滑らせるほど木の枝や幹が、なめらかでスベスベだから、「猿滑」と聞いたことがあります。

他方、「百日紅」は何でだろうと、考えをめぐらしてみたら、結構長い期間花を咲かせているので、それが理由かな、と予想してみましたが、ウィキペディアによりますと、あながち検討違いではなさそうでした。

まずは、木の分類を確認する

今回は、花の名前を既に知っていたのですが、改めて林先生の著書『葉で見わける樹木』*1で確認してみようと、葉のつき方などを観察してみました。

*1 林将之著『葉で見わける樹木』増補改定版、2010年、小学館

  • 葉の形:不分裂
  • 葉のつき方:互生
  • 葉のフチの形態:全縁ーなめらかな曲線
  • 落葉樹or常緑樹:落葉樹ー冬に葉がついていない
  • 学名:Lagerstroemia indica
  • メモ:ミソハギ科サルスベリ属の小高木で、樹高は5m前後にまで成長; 花期は長く、7 〜10月;中国が原産;見られそうな箇所:庭園、街路、社寺

やはり、サルスベリでした。この木の特徴は、樹皮のスベスベ感、そして凹凸感が弱くなめらかな表面でしょう。そして、樹皮が剥がれてぶら下がっております。結果、木の幹や枝はまだらな感じになります。夏の陽光に焼けた肌の皮が剥ける様といい、そのまだら模様といい、似た感じです。

サルスベリの特徴

次に、別名、百日紅と言われるだけあって、花の紅色とその様子ですかね。ハラの森のサルスベリは紅色ですが、他所で白いサルスベリを初めて見ましたが、白が群生する様は、高貴な贅沢感を醸し素敵でした。写真撮っとけゃよかったなぁ、後悔。

花期については、林先生の著書にあるように、7 〜10月と長期に及びます。だから、「百日紅」との名前になるのも納得できます。ハラの森では、今週になって、賑やかな感をだしていますが、他所では8月の上旬に満開的な様子を見た憶えがあります。やはり、木それぞれのペースがあるということでしょうか。ハラの森では、8月に花を見始めたとして、100日、約3ヶ月間の10月まで咲くのか観察してみます。長年見ているくせに答えられないとは、無関心の極みと非難されても、返す言葉がありません。

その花ですが、花びらが四方八方に開けるという感じではなく、ゴチャと塊的になっています。そして、サルスベリの周囲の地面には、その花の一片が落ちています。不思議な構造をしています。花の紅の部分の元の箇所は、複数の豆のような球状のところから細い管が伸び、その先にひらひらの花びらが付いています。蜜は在るのかしら?多分、何らかの物質は出していると考えられます。昆虫が花に寄って来ているので。

アリがたかる

右上に伸びる枝の中央に見える黒い点の連なりは、アリの列

このハラの森にあるサルスベリは、樹齢40年は過ぎ50歳に近いと思われます。ハラの森の樹木全般的に言えることですが、木も数十年を経ると、木の幹や枝にアリが巣食ってしまうのではないかと、予想します。このサルスベリにも、アリが出した木屑が樹肌に浮かび上がり付着しています。これは木が弱体化のサインであると、ハラの森の管理人は考えているのですが、実情は判りません。経過観察が必要です。

追記

今回は、サルスベリを取り上げました。すべての紹介した木々についても同様でありますが、経過観察的な探求をしていく必要性を感じています。宿題が負債的に増えていく感もありますが、追加的に記事を拡充させていきたく考えています。今回はこれで終えます。またの機会に。ごきげんよう。

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