20240806 7月分のコンポスト排出

SDGs考
白く見えるのは数か月前に排出したキッチンペーパーの残骸。その上に今回のコンポストを広げた。

はじめに

昨日8月5日、7月分のコンポストを排出しました。今回の見どころは、生ごみを追加する度に分解促進剤を投入したことです。6月のコンポスト作成時にあたっては生ごみ投入と同時に黒土200CCを投入していたのですが、7月分のは排出時の匂いがきつかったこと、そして、コンポストの感じが「ベチャッ」とした感じで、ペール缶の壁面にへばりつく感じが顕著でした。ということで、今回のコンポストの反省点と考察点などを記してみたいと思います。

ごみ投入毎に気づき

今回は、生ごみを追加するときに分解促進剤を約大さじ4杯を合わせて投入しました。6月に黒土投入量とだいたい同量になるぐらいということで、その量にしました。分解促進剤を生ごみと同時に投入していた為か、これまでに比べて漬物臭がきつかったことが気に掛かりました。そのことと加えて、先述しましたが、コンポスターのペール缶の壁面にベチャ的にへばりつく感じを観察しました。

壁面にへばりついている為か底面の量が多くない。

コンポストの「ベチャ」感の原因?

生ごみ投入日の間隔をできるだけ長くしようと、毎日出る生ごみを台所の一角に、ボールにフタして保管していました。そしてボールがいっぱいになりコンポストに投入する段になって、見ると表面に薄っすらとカビができていました。今年の7月が猛暑であったこともカビの発生を助長させたと思いますが、ベチャ感が強かったのは、生ごみがカビによる分解が始まっていたことが原因なのだろうか・・・と推測しています。

自家製の堆肥を農作物栽培に使っている生産者の方は言いいます、「腐敗したものはぜったいに畑に入れない」。そして、「一晩ほど水切りしたら、すぐに」堆肥作成の処理を施す、と・・・*1。要するに、堆肥の母材、素材にするものは、新鮮であること、生ごみも新鮮であることが大切であるというのです。

そしてまた、生ごみを漬物にしてそれを肥料としている生産者の方もいます。この方も言うのは、「生ごみは雑菌が繁殖しやすいので、できるだけ新鮮なうちに密封容器に入れて、米ぬかと塩を加え、すぐにふたを」する、と*2。

ハラの森の生ごみは雑菌だらけでしたでしょうね。酷暑の台所にゆるいフタをしただけで放置しているのですから。雑菌がはびこりカビが張ったのではなかろうか? というのが推測です。ということで、生ごみ投入の間隔を8月からは短くしています。

*1 指導・監修 / 鴨志田純「発酵を究める堆肥づくり」ー『やさい畑』、2022年、10月秋号、家の光協会

*2 監修 / 吉田俊道 「菌で土づくり革命」ー『やさい畑』、2022年、12月冬号、家の光協会

雑誌・Webメディア - やさい畑
家の光協会は、JAグループの出版文化団体です。月刊誌『家の光』をはじめ、各種雑誌・書籍を発行するほか、それらを活用したさまざまな文化事業を行っています。

自らのスタイルに合った生ごみ処理を探す

以前も述べたと思いますが、ハラの森で目指しているのは、現時点では、とにもかくにも生ごみ処理を簡便にしたい、ということです。SDGs的な運動に資すれば、尚更のこと良いとは思いますが、そうした道義的なことよりも、生ごみを処理をして土に返す方が、自然の理に適っているのか、日々の生活の中で楽な気分でいられます。マンション住まいの方は難しいでしょうが、条件的に許されるのであればお勧めです。行政サービスの生ごみを出す燃えるごみの収集日を気にしなくて済むので楽です。そして、昨今よく目にする光景、カラスがゴミ袋を破って生ごみを引張り出して周辺を散乱させている場面があります。これが起こらなくなります。カラスはハラの森に物色するようにやって来ますが、庭の一角に撒かれたコンポストをあさりには来ません。

ともかくコンポスト活動は、意外にも生ごみ出しの心理的負荷を減らしてくれるので、良い習慣ができたと思っております。大筋は気に入っているのですが、まだ課題がいくつかあります。これらをクリアして、的を得たコンポスト活動を築けたらと考えていますが、一足飛びというようにはできませんね。農作物栽培に益するコンポストを仕上げるには、手間と時間が必要であるように、生活スタイルの一環としてのコンポスト活動を洗練させていくにも同様のことが必要であるようです。ということで、今回はこれぐらいで、ごきげんよう。

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