20240607 コンポストと黒土の相性やいかに

SDGs考

はじめに

先日、5月分のコンポストを排出しました。冒頭の写真がそのコンポストの様子です。ここ数ヶ月に比べると「いいコンポスト」になってきたかな、という感想です。5月の約1ヶ月、どのようなことに気をつけてコンポスト活動をしたのか、今回はまとめてみたいと思います。

コンポストの黒の度合いが強くなった

銀バエが戻ってきた!
ーハラの森では最近ハエが戻ってきた。今回のコンポスターが臭くて、多数のハエがたかるという状況にはなっていない。これも分解が進んでいる証かも。

コンポスト排出時に思った第一のこと、黒ずみが強いな、ということでした。第二の感想は、“臭うな”、ということです。ハラの森の管理人である筆者的には、いい匂いなんですけどね。形容すると、漬物の匂いなんです。人によっては“うぇ〜っ”と顔を歪ませるかも知れませんが、管理人としては、コンポスト排出時にこの匂いがあるということは、分解がいい具合に進んでいることを示しているように思うのです。発酵促進剤という粉末と同系の匂いです。つまり米ぬかの匂いです。発酵促進剤は持っていてこれまで使って何回か使っています。ただ、この5月のコンポストでは使いませんでした。発酵促進剤を多分に使って生ごみの分解を進めていく方が効率が良く好ましいかも知れませんが、手近にあるもので、費用を抑えてもできるコンポスト作成が可能であるのか試みているのです。

黒土は好適か不適か

今回のコンポストでは黒の度合いが強かった理由は、庭の土である黒土を紙コップで、合計5杯程度入れたことが理由となって、漬物的な匂いがしている、と考えていいのか?

コンビニコーヒーのカップの7分目ぐらいの土を約 5cups コンポスターに投入した。

筆者は、20240511の記事で、「『基材は黒土ではNGか?』・・・。NGであるようです。」と書きました。ちなみに、基材とは生ごみの分解する促進するための物質のことです。

以前の記事の中で、どうして黒土は基材として不適、としたのか?・・・端的に言ってしまえば、黒土は「通気性と水はけが悪い」からです。ハラの森で使っているコンポスターは、回転させて生ごみを掻き混ぜる方式です。この方式では、好気性の微生物を活躍させることで生ごみの分解を促進させるのです。通気性と水はけが悪い黒土は、好気性分解を鈍らせる原因となるのではと考えたからです。でも不適なのでしょうか?

・・・ここで解答は出せるほど、様々な情報に目を通せていませんので、漬物的な匂いがしているということは、分解がいい具合に進んでいる証と捉えて、生ごみ投入と合わせて庭の土の黒土を紙コップ 1 〜 2 cups ほど入れて結果を待ってみることにしましょう。

ごみ分解促進によかれと思って行った改善点

1)ごみを細かく切断する

5月はスーパーマーケットで河内晩柑をよく食していたので、その皮をキッチンバサミで細かく切り刻みました。バナナの皮についても同様です。一続きの皮であると、コンポスターを回転させても他の生ごみや黒土と混ざり合いません。これは、4月のコンポストを排出した時に気づいた点です。
使う頻度を減らして、ごみとしての量も減ったキッチンペーパーですが、これも細かくしました。意外に中身の生ごみの混じり合いを妨げているようなので切断してます。コーヒーを淹れる際のパーコーレーターの紙も同様です。

2)ごみの追加投入の期間をできるだけ先送りする

毎日の調理過程で出る生ごみを毎日コンポスターに投入しない。生ごみを1回投入したら、数日は投入分の生ゴミだけで熟成させるのです。週に2〜3回の投入頻度にしていました。“ 中間貯蔵施設 ” 的に容器で生ごみを仮保存をして貯めておくのです。この効能はコンポスト排出時に実感できます。前日投入した生ごみを、他の分解が進んだコンポストと一緒にしてもほとんど分解が進んでいない状態での排出となりますから。

3)コンポスターを回してよく混ぜ合わせる

コンポスターをよく回転させて生ごみを混ぜ合わせる。これこそが、このコンポスターの肝です。掻き回して中身を様々に頻繁に接触させて分解を促進することが回転式コンポスターの長所なのですから。ハンドルを回すと「バサッ」と内容物が上から落ちる音がします。この音が鈍くなってきたら、つまり中身が多くなり過ぎて混ざり合いが弱くなった合図です。1ヶ月という期間にこだわり過ぎず、数日の熟成日数を経て排出するのがいいと思います。

さいごに

試行錯誤の過程にありますので、ズバッと “オススメのコンポストのつくり方” と断定的には言えませんが、下記の1)〜3)のことは、コンポストの基本の基でありそうです。こうした基本事項をこれまで行なってこなかったことが、今ひとつの結果であったということです。

  • 1)ごみを細かく切断する
  • 2)ごみの追加投入の期間をできるだけ先送りする
  • 3)コンポスターを回してよく混ぜ合わせる

好ましいコンポストを作るためにも、ひと工夫、ひと手間が必要ということですね。次のコンポストがどんな出来になるのか楽しみです。でも手間を掛け過ぎたくはありませんが。今回はこれぐらいで、ごきげんよう。

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